りくりゅうペア 会見とこれまでのまとめ|「競技引退」の決断と真意

2026年4月17日の朝、スマホを開いた瞬間に飛び込んできたニュースに、思わず手が止まってしまいました。

「りくりゅうペア、現役引退!」

ミラノ・コルティナ五輪で金メダルを獲ってから、まだ2ヶ月も経っていない。

「えっ、もう?」という感覚と、「ああ、そうか」という納得が、ほぼ同時に来たんですよね。あの2人らしい決断だな、と。

この記事では、りくりゅうペア三浦璃来(24)と木原龍一(33)の結成から金メダル、

そして引退発表に至るまでの全記録を、各地で行われた会見の発言も交えながらまとめます。

「ご想像にお任せします」の真意も、SP5位からの大逆転も、全部ここで振り返りましょう。

目次

りくりゅうとは?結成の経緯と2人のプロフィール


「りくりゅう」という愛称は、三浦璃来(りく)と木原龍一(りゅういち)の名前を組み合わせたもの。シンプルだけど、なんかしっくりくる名前ですよね。

2人はどんな選手だったか

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項目三浦璃来
(みうら りく)
木原龍一
(きはら りゅういち)
生年月日2001年12月17日1992年8月22日
出身地兵庫県 宝塚市愛知県 東海市
キャリア開始シングル
(2015年ペア転向)
シングル
(2013年ペア転向)
過去のペア市橋翔哉高橋成美
須崎海羽
現在・転機2019年に木原龍一
とペア結成
引退を考えるも三浦
との出会いで転機

ペア結成の決断|引退寸前の木原を救った出会い


実はこれ、かなりドラマチックな話なんです。

木原龍一のペア競技のキャリアを振り返ると、高橋成美選手とのペア解消(時期は諸説あり)。

2015年から須崎海羽選手と新ペアを結成。2018年の平昌オリンピックにも出場を果たした。

けれど2019年4月、その須崎とのペアも解消。怪我にも苦しんでいた木原は、このタイミングで引退を本気で考えていたとされています。

精神的にも肉体的にも追い詰められた状態で、それでもどこか「最後にもう一度だけ」という気持ちが残っていたのか——

そんなタイミングで運命の出会いが訪れる。

三浦から「声をかけた」という事実

ここ、あまり知られていないポイントなんですが、実は先に声をかけたのは三浦側なんですよね。

木原が邦和スポーツランドのリンクでアルバイトをしていたところ、同じくペアを解消してパートナーを探していた三浦璃来から申し出があり、2019年7月末にトライアウトが行われた。 Wikipedia

つまり、17歳の三浦が26歳の木原に「一緒に滑ってみませんか」と声をかけた形です。この積極性、ちょっとすごくないですか。

トライアウトで「雷が落ちた」

りくりゅうペアのトライアウト イメージ

2019年7月末のトライアウト。この日の出来事が、日本フィギュアスケートの歴史を変えることになります。

「最初に滑った瞬間から、『絶対にうまくいく』と確信」したとのちに語っている。

という木原の言葉は有名ですが、メディアでは「雷が落ちた」という表現も伝えられており、それほど即座に相性を感じた瞬間だったようです。

三浦もまた、「ペアはどちらかが合わせるイメージでしたけど、滑ってみてお互いが合いました」とのちに語っている。

「合わせる」ではなく「合う」この感覚の違いを即座に言語化できる三浦の観察眼も、なかなかのものだと思います。

ただ、第一印象が完璧だったわけでもないのが面白いところで。「しゃべりにくいな」という最初の印象 を三浦が持っていたことも明かされています。

氷の上では「絶対うまくいく」、でもオフアイスではちょっとぎこちない…そのギャップが、なんとも人間らしくていいですよね。

わずか3ヶ月でグランプリシリーズへ

2019年8月5日、木原が所属する木下グループから新ペア結成が発表された。

カナダ・オークビルを練習拠点とし、結成わずか3か月ながら初出場したグランプリシリーズNHK杯において第5位。

結成から3ヶ月でグランプリシリーズ出場、しかも5位。この数字、改めてすごいですよね。

ペア競技は阿吽の呼吸が命の種目なのに、出会って3ヶ月でこの完成度です。

「最初に滑った瞬間から確信した」という木原の言葉が、数字として証明された瞬間でした。

拠点のカナダ・オークビルでは、ブルーノ・マルコットコーチのもとで徹底的に技術を磨いた。ブルーノコーチは後に「りくは落ち着きがなくて、龍一は時に真面目すぎる。

でもそのバランスが2人を強くした」と語っており、性格の違いすら武器になっていたようです。

9歳という年齢差も最初は話題になりましたが、9歳年下の三浦から「子供っぽい」と評されると、むきになりやすい木原。

落ち着きがないと言われる三浦。なんとも対等な関係ですよね。(笑)

主な成績まとめ|7年間で刻んだ記録

引用:朝日新聞 2024年りくりゅうペア全日本選手権 優勝 

特に2022–23シーズンの強さは別格でした。

グランプリシリーズのスケートカナダ優勝に始まり、NHK杯、グランプリファイナル、四大陸選手権、世界選手権と、主要大会を総なめにした「年間グランドスラム」

日本フィギュア界全体を見ても、ペア競技でこんなシーズンを送ったペアはいない。というより、世界的に見ても稀なことです。

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シーズン主な実績補足・評価ポイント
2019–20全日本選手権 優勝結成わずか数ヶ月で日本ペアのトップへ
2021–22北京五輪 7位 / 団体 銀メダル
世界選手権 銀メダル
日本ペア初の五輪入賞。団体メダルは
後に銀に繰り上げ
2022–23年間グランドスラム達成
(GPF、四大陸、世界選手権 優勝)
主要国際大会を完全制覇。歴史的シーズン
2023–24怪我による長期離脱木原の腰、三浦の左肩脱臼により、
GPシリーズ等を欠場
2024–25全日本選手権 優勝 / 復活怪我を乗り越え、ミラノ五輪に
向けた実力を再証明
2025–26ミラノ・コルティナ五輪 金メダル
世界選手権 欠場
日本ペア史上初の五輪金メダル
集大成のシーズン

ミラノ五輪の金メダル|SP5位から世界新の大逆転


2026年2月、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック。ここが、7年間のすべての集約点でした。

ショートプログラムの悪夢|1.49点差という残酷な数字

現地時間2月15日のショートプログラム(SP)。得点源となるリフトでタイミングが合わずバランスを崩し、技術点(TES)が伸びない。結果は73.11点で5位

キス・アンド・クライで木原は肩を落とし、なかなか顔を上げられない。その左肩に、三浦がそっと右手を添えて励ました。

あの映像、見た人は覚えていると思います。気丈に振る舞いながら木原を支えようとする三浦の姿に、SNSでは「フリーで挽回できると信じてる」という声があふれていた。

トップとの差はわずか1.49点。逆転の可能性は残っていたとはいえ、ミスがあった後で5位からの逆転は相当しんどい。

正直、「難しいかもな」と思っていた自分がいました。

フリーの4分間…映画「グラディエーター」と世界歴代最高得点

翌16日のフリースケーティング(FS)。結論から言えば、あれは競技の歴史に残る4分間でした。

映画「グラディエーター」の音楽に乗り、冒頭のトリプルツイストリフトから勢いに乗った。

トリプルトウループ+ダブルアクセル+ダブルアクセルの連続ジャンプを鮮やかに成功させると、グループ5アクセルラッソーリフト、スロートリプルルッツも高い完成度で決めた。

後半も集中は切れない。バックワードアウトサイドデススパイラル、ペアコンビネーションスピンはいずれもレベル4。

技術点(TES)は82.73点、演技構成点(PCS)は75.40点。減点はなく、合計158.13点という圧巻の数字を叩き出した。

合計231.24点。SP5位から、一気に首位へ!

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項目内容
SP順位5位
SP得点73.11点
FS得点158.13点(当時の世界歴代最高)
技術点
(TES)
82.73点
演技構成点
(PCS)
75.40点
総合得点231.24点
結果金メダル
特記事項SP5位からの大逆転、日本ペア史上
初の五輪金メダル

最後のポーズを取り終えた2人は、互いを見つめた。次の瞬間、三浦が木原のもとへ駆け寄り、顔に手を添えた。

木原は氷上にひざをつき、こみ上げる感情を抑えきれず涙を流す。三浦も目を潤ませ、言葉にならない思いをぶつけるように抱きしめた。

あの場面をリアルタイムで見ていた時、私も涙をこらえられなかったです。7年間積み上げてきたものが、最高の形で爆発した瞬間でした。

金メダル直後のインタビューの「7年間は嘘じゃなかった」

会見の冒頭で三浦は「ショートプログラムで大きなミスがあったんですけど、今までの7年間の自分たちを信じて諦めずに滑り切ることができたので、本当に金メダル、銀メダルを獲得することができました」と話した。

「7年間の自分たちを信じて」…この言葉、すごくいいなと思いました。

SP5位からの逆転は、技術だけじゃなく、長い時間をかけて育てた自分たちへの信頼があってこそだったんですね。

木原は「自分でもオリンピックはいつもの試合と変わらないって何度も言ってたつもりだったんですけど、やっぱり最後そこが実践できてなかった自分もあったので。

魔物というよりは、興奮しすぎてしまうのが良くなかったのかなって思いましたね」と率直に語った。

木原のこの発言、正直で好きです。「魔物」という便利な言葉で片付けず、「自分が興奮しすぎた」と分析できる冷静さ。だからこそフリーで切り替えられたんでしょう。

りくりゅうの本当の関係とは?

「恋人です」とも「競技パートナーです」とも言わない。「ご想像にお任せします」という言葉を選んだのは、答えを持ちながら言わない、のではなく、一言では表せない関係性があるという意思表示なのかもしれません。

三浦も同じ会見でこう語っています。

「木原選手が引退するときは私も一緒に引退するとき。違う人と組んでペアを続けることは絶対にない」

この言葉の強さが、すべてを物語っていると思います。

また、将来に向けては「ペアの指導者になりたい」という夢も語られました。

「日本の皆様にもっとペアを知っていただけるよう」という言葉には、競技の魅力を次世代へ伝える強い意志を感じる。

金メダル置き忘れエピソード「アイドルか!」と思った話

笑える話も一つ。日本外国特派員協会(FCCJ)での会見でも話題になりましたが、木原が空港で金メダルを置き忘れてしまったとのこと。

あんな重大なものを忘れる感覚、逆に想像できない。(笑)

ただ、それだけ「オフの時はちゃんとオフ」な人たちなんだな、と妙に親近感を覚えました。

引退発表|「悔いはない」という言葉の重さ

2026年4月17日、インスタグラムへの連名投稿で現役引退を発表。

「競技人生には区切りをつけますが、私たちはやり切ったという気持ちでいっぱいで、悔いはありません。これからもペアを、日本の皆様にもっと知っていただけるよう、新しいことに2人で挑戦していきます」

「悔いはない」。この4文字を読んだ時、じんと来ました。

多くのアスリートが「もう一度あの舞台へ」という思いで引退を先延ばしにする中、りくりゅうは頂点に立った直後に決断した。燃え尽きたのではなく、燃料を残さず使い切ったという意味での完全燃焼です。

ミラノ五輪ではSP5位からフリーで世界歴代最高得点、大逆転で金メダルに輝いた。

それ以上の舞台はない。その直後に引退を決断できたのは、2人が本当に「やり切った」からこそ、なんでしょう。

引退後はどうなる?

引退後の活動として報じられているのは、以下の方向性です。

・アイスショーへの出演(5月のスターズ・オン・アイスなど)

・指導者・コーチへの転身(日本のペア競技普及を目標)

・新しいことに2人で挑戦(具体的な詳細は今後の発表待ち)

「りくりゅう、今後は指導へ。日本をペア大国に」という見出しが、引退翌日の時事通信に出ていたのを見て、なんか清々しい気持ちになりましたね。

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「りくりゅう」という存在が残したもの

フィギュアスケートのペア競技は、日本ではシングル(羽生結弦選手など)に比べてずっと陰が薄い種目でした。

正直、りくりゅうが台頭するまで、「日本のペアで金メダルなんて夢の話」と思っていた人が大半だったはずです。私もそうでした。

それが今や、「日本が世界一」になった。しかもミラノ五輪では、SP5位という絶望的な状況からの逆転で。

そのドラマ性があったからこそ、フィギュアスケートにあまり詳しくない人たちにも刺さる話になったんだと思います。

2019年の結成からたった7年。引退を考えていた木原が、17歳の三浦との出会いで踏みとどまり、2人で世界の頂点まで駆け上がった。そのストーリー自体が、もう映画みたいですよね。

「ご想像にお任せします」その言葉の先にある2人の関係性は、これからも想像の余地を残したまま。でも、氷の上で見せてきた信頼と絆は、誰もが目にしてきた「事実」です。

りくりゅうペアの7年間に、ありがとうと言いたいです。

よくある質問(FAQ)

りくりゅうは付き合っているの?

公式な交際発表はありません。2026年2月の会見で「ご想像にお任せします」と答えており、明確な否定も肯定もしていません。

三浦は「私生活は自分の中に置いておきたい」というスタンスを一貫しています。

ミラノ五輪でSP5位だったのになぜ金メダルを取れた?

フリースケーティングで世界歴代最高の158.13点を叩き出したためです。技術点82.73、演技構成点75.40、減点ゼロというほぼ完璧な内容で、SP上位勢を全員逆転しました。

りくりゅうが引退した理由は?

「やり切った」という気持ちが大きな理由と見られています。金メダルという最高の結果を出した後、体力的・精神的なコンディションを回復できず世界選手権を欠場。

その上でペアとしての完全燃焼を感じ、引退を決断したとされています。

引退後も2人は一緒に活動する?

引退声明では「新しいことに2人で挑戦していきます」と明言。アイスショー出演や指導者転身など、競技以外の形での活動継続が見込まれます。

免責事項
本記事は、公開されている情報をもとに作成したものです。内容の正確性・完全性については万全を期していますが、情報の誤りや変更が生じた場合でも、当サイトは一切の責任を負いません。
また、三浦璃来選手・木原龍一選手の私生活や交際状況に関する記述は、公式発表および報道をもとにした考察であり、憶測を含む場合があります。最新情報は各公式SNSや報道機関の発表をご確認ください。
※本記事の内容は2026年4月時点の情報にもとづいています。

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